蝋燭のように
- 2018/04/24 (Tue) |
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瞼は閉じていないのに、せばまる視界、音は遠ざかり、混ざりあい、感覚はライタを近づけた蝋燭のように溶けていく。
丁度、表面に黒く焦げた煤を浮かばせながら、溶けていく白い蝋のように。
そのとき、一定の精神法則を無視して、解ったことが一つだけあった。
しかしまた、物理法則は覆す事は出来ない、殊に時間というやつは一度すぎてしまえば、戻すことが出来ないものなので、そのとき解ったことが正しいかどうか証明はできない。
つまり、それはただの納得にすぎなかった。
それでも、構わなかった。
消えてしまうよりも。
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