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「バルト海のほとりにて」を読んで

今回の3連休、「バルト海のほとりにて」という本を読んだ。「武官の妻の大東亜戦争」というサブタイトルにもあるように、大戦中ストックホルムに陸軍武官として駐在した陸軍少将小野寺信の活動を妻の立場から見たものである。

読んでいくにつれて、様々な人物が出てくるのでちょっと混乱しがちだが、内容には非常に興味を持った。特に日中戦争(支那事変)を終結させるべく当時の陸軍中枢が蒋介石と直接交渉の場を持とうとし、それを小野田に担当させるべく現地に向かわせようとしたこと、それを潰す勢力によって彼は現地に赴くことができなかったことは私の全く知らない歴史の出来事だった。

小野寺は開戦直前にストックホルム駐在を命ぜられ赴任する。そこで時勢を的確に把握した電報を東京に相当数打電するが、その電報が東京で生かされたことはなかった。また、終戦に関し旧ソ連を仲介に事を進めることも危険だと意見具申の電報も打電するが、これも生かされることはなかった。当時の日本の世界に対する見識のなさ、あるいはその見識を持った人間は相手にされなかったという恐ろしい歴史が改めて垣間見れた。昨日読み終えたが、登場人物の多さで人物相関図が頭で描けないので、再度読んでみようと思っている。
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